中国式管理ブログ

ー被管理者のための管理の教科書ー

巨大ガラパゴス諸島

  日本人は外の世界を見るために、海外旅行、または海外で生活することがありますでしょうか?日本人の多くは、二言目には「海外など行ったことがないよ」と自慢するほど、海外に出て行かない。

  しかし、14歳の時に、中国から日本にやってきた34年間の経験から申し上げると、一つの言語、一つの国・社会が分かるようになるには、少なくとも10年はかかります。とても観光に行ってきたというぐらいの期間では、美味しかったよというぐらいでは到底理解できないものです。かような状況の中では、果たして我々はアメリカ式管理のジレンマを知り得ただろうか?それを指摘できた学者はどれだけいただろうか?アメリカ式管理を本当に理解できているのだろうか?

  しかも、帰国者はむしろよそ者として扱われ、知識・知見が大事にされ、生かされることはほとんどないようにも感じます。

  おまけに2019年1月から出国税が導入され、海外に行くには、出国税1000円支払わないと行けなくなりました。行ってほしくないなら、もっと多額な税金を課して、行かないようにすべきだろう。行っていろいろなもの、考え方を持って帰ってきてほしいなら、お金をあげるぐらいの気持ちでなくては。。。このような中途半端な金額設定は、島国商人根性が見え隠れしているのではないだろうか?

  昭和末期から、平成期を通して、我々が感じてきた生活の苦しさ、ぼんやりとした不安は、隔絶され真に比較対象を持てなかったからではないだろうか。分けることは、分かることに通じるとよく言います。

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  一つの世界しか知らないカゴの中の鳥状態では、自分の全てがドン底のように思えてならない。自信を喪失し、自分で自分を認識できず、この国の良さを理解できない。自分はこんなにも不憫なのだから、当然未来へは踏み出せるはずもない。いつまで経ってもそのぼんやりはすっきりせず、ついには精神を病んでしまう。

  それじゃ、アメリカではいけないだろうか?我々はアメリカをあまりにも見過ぎでいる。なのに、なぜ満たされない感じをいつまでも感じるのだろうか?中国式管理という新しい視点をもって、それをよく考える時期に差し掛かっているのではないだろうか?これはまた別立てで述べたいと思います。

 いずれにしても、もはや、引きこもっていてはいけないのだ。

 中国式管理には、多元化社会に関する面白い記述があるので、掲載しておこうと思います。

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