中国式管理ブログ

ー被管理者のための管理の教科書ー

アメリカ式管理の強み

  アメリカ式管理の精髄は、なんと言っても、「システム化」に他ならないだろう。創意のあるアイディアがあれば、その背景にある心理、経緯を排除し、誰でも使えるように単純化していく。ベルトコンベア、年金システムを例に取れば、徹底的した作業の効率化で、誰が実施しても同じ。果物から水分を全て飛ばして、ドライフルーツに変えて提供するのに長けています。

  しかし近年、我が国の年金制度に見られるように、その背景にある思想を疎かにしたために、年金の納入者と受給者の人数が逆転して、受給者の生活がどんどん苦しくなってきている現状があります。

  システムの背景にある心理、経緯は無用な長物ではない。ドライフルーツを食するにも、唾液で戻して噛み砕く必要があります。だが、システム化には理解なく使えるという便利さがあるため、人を油断させてしまう。丸のみで何か大事なことを欠落させてしまう。

  ベルトコンベアにおいても、作業員に考えさせるトヨタ方式によって、進化させ否定させている部分があります。

  果物の水分は、我々には美味しくて、十分に必要なものです。これを取り込むには、どのようにすべきだろうか。